2015年03月04日 by 重松マンション管理士事務所所長・マンション管理士 重松秀士
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2005年からお世話になっている南房総のリゾートマンション(約200戸)です。
第1回目の大規模修繕工事のコンサルティングをさせていただいたことをきっかけに、その後は理事会の日常運営のお手伝いとして顧問契約を締結していますが今年で10年目となります。
このマンションは、太平洋が目の前に控えており景観も抜群で、またサーフィンには絶好のスポットなのですが、海が近いだけに建具等の塩害対策等も考えておかねばなりません。
普通はアルミ製品はさびにくく、耐用年数も30年〜35年あるといわれていますが、このマンションでは、第1回目の大規模修繕工事を実施した2005年からアルミサッシュの傷みが多く見られ、当時は表側の皿板が既に腐食して穴が開いている個所も見受けられました。
今年で、20年目となりましたが、多くの住戸でサッシュの不具合(動きが重たい、固着して動かなくなった)が見られるようになったので、戸車とクレセント錠を全部交換することにしました。
サッシュメーカーの統廃合もあり、このタイプの商品は既に生産中止で、部品の在庫もほとんどない状況だったのですが、メーカーと相談して何とか戸車とクレセントについて必要な数を集めていただきました。
本来は、カバー工法等で更新(取替え)をしたらよいとのアドバイスもあったのですが、20年目での更新は少し早すぎることや、資金的なことを考え今回はまず修繕を行い、5年くらいは延命させ、その後に更新を本格的に検討することとしました。
新旧の戸車 見た目だけでは傷み具合が分かりませんが、手にっとって見るとすり減っている様子などが分かります。 | 戸車は障子1枚について2か所 専門家だと2〜3分で交換してしまいます。 |
クレセントも全数交換しました。 このタイプのクレセントは障子の内部に棒が埋め込まれており、クレセントを回転させると棒が上下に動いて障子と枠を密着させる構造になっていました。 | これは、障子の上部に取り付けてある「外れ止め」です。 この部品で、障子がレールから外れないように固定してあります。 障子を外す場合は、障子の小さな穴にピンを差し込んでばねを緩めて解除します。 |
新旧「外れ止め」 プラスチックとバネが組み合わさった簡単な構造です。 昔、グリコのおまけにこんなのがあったような気がします。 | 修理が完了したら、部屋ごとに修理記録を作成し、交換部品も含めて履歴を保存しておきます。 < ページ移動: 1 2 > 次の記事へ > < 前の記事へ 『 お知らせ&日記(ブログ)』トップに戻る サイトマップ
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