2.マンションて?の防災活動のすゝめ【地震への対応編】 [マンション管理士 業務日誌]

2022年08月09日 by 重松マンション管理士事務所所長・マンション管理士 重松秀士


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その際、飲料水や食料などは各住戸(自助)で備蓄し、管理組合(防災会など)は各住戸で備蓄できない資器材(共助)を備蓄するのが基本です。

自助と共助の役割分担を居住者に啓発することも防災組織の大切な役割です。

【表4】備蓄品の例
【各住戸】自助としての備蓄 【管理組合等】共助としての備蓄
  • 食料・飲料水(最低3日、できれば1週間)
  • 簡易トイレ(携帯用)
  • 懐中電灯(LED照明)
  • カセットコンロ(予備ボンベ)
  • 携帯、スマホ充電器
  • 持薬
  • おむつなど家庭により必要なもの

<画像:【イラスト】家庭での備蓄品>

  • 救出用バール/ボルトカッター
  • 災害用ラジオ(発電機能付き)
  • 立入禁止表示(コーン・ロープ)
  • 災害対策本部用品(箱に入れて)
  • 発電機(カセットボンベ方式など)
  • 階段昇降機
  • リヤカー/台車/折畳みレスキューカー
  • PC/プリンター(通電時あると便利)

<画像:【イラスト】管理組合での備蓄品>

7 防災訓練の実行

<画像:【イラスト】防災訓練>マニュアルの準備ができたら、防災訓練を行いましょう。
マニュアルはあくまでも机上のものですが、実地で体験することで不具合や不足するものが見えてきます。訓練で不足する事項が明らかになったら、それらをマニュアルに追記して、マニュアルの精度を上げていきます。

また防災訓練を実施する際は、居住者をできるだけ巻き込みながら、実施していくことが重要です。居住者の防災意識を高めることはもちろんのこと、居住者間のコミュニティ意識を高めていく効果もあります。

消防訓練と防災訓練

<画像:【イラスト】消防訓練>マンションでは消防法に基づき、消火、通報、避難の「消防訓練」の実施が義務付けられています。
一方の「防災訓練」は災害時にマニュアルに沿った対応ができるか確認するためのものです。
目的は異なりますが、どちらもマンションで欠かせない訓練です。

防災訓練メニューあれこれ

マニュアルを作っただけでは、実際の災害時に対応できないと言っても過言ではありません。マニュアル通りに動けるのか、十分な対応ができるのか、不足する備蓄品はないかなど防災訓練として体験することが重要です。
せっかく居住者が集まるのであれば、遊びやお祭り的な要素を加え、居住者が楽しめるイベントにできれば、コミュニティを醸成するよい機会にもなるでしょう。

安否確認訓練/災害対策本部立ち上げ訓練/トランシーバー使用訓練/館内放送訓練/階段の昇降体験/階段でのけが人昇降救出訓練/マンホールトイレ組み立て訓練/簡易(携帯用)トイレ使用体験/エレベーター閉じ込め救出訓練 他多数

さいごに

今回は「地震への対応編」として基本的な対応についてお伝えしましたか?、いかがだったでしょうか。

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