2010年01月05日 by 重松マンション管理士事務所所長・マンション管理士 重松秀士
重松マンション管理士事務所が顧問契約している都内のマンションで、第3回目の大規模修繕工事をやっています。
築三十数年たったこのマンションでは、今回は定番の屋上防水、外壁塗装、鉄部塗装などに加え、玄関扉の一斉交換を行いました。
私も玄関扉の交換は初めてなので大変参考になりました。
玄関扉の交換は、長期修繕計画書では一般的に35年程度で実施することになっていると思います。
このマンションもちょうどその時期でした。又、金額は普通品であれば1箇所に付き15万円〜20万円くらいだと思いますが、今回は少々グレードの高い扉を選定したので1箇所30万円近くかかりました。
玄関扉を交換すると、マンションのイメージがかなり変わり、今までと違った高級感なども出てきますから、予算があれば是非やりたい工事項目です。
工事自体は、なれた職人さんがやれば、既存扉の取り外しから新しい扉の取り付け完了まで約3時間〜5時間です。
しかし、この工事をスムースに行うには、とにかく「段取り」だと感じました。
工事前には、全ての住戸(このマンションでは約90世帯)の開口部の原寸を調査して、工場で製作する際のデーターをまとめます。
工事中も、居住者には在宅していただく必要があるので、そのスケジュール調整も居住者の希望を確認しながら綿密に計画する必要があります。
又、最後の鍵の受け渡しも、安全上の観点から原則として区分所有者に手渡しを行います。
管理人さんや賃借人が受領する場合は、委任状をいただいて引渡しを行っていました。
現場での施工時間を短縮して、居住者にストレスをかけないようにすることは大切なことですが、そのためには事前の段取りと居住者の協力が大切であることをあらためて実感しました。
現在使用中の扉 チョーキングで表面に粉が噴いたような状況です。 また、機密性が悪くなっていることも問題視されていました。 | 枠を残して本体を撤去。 切断機を使用したので、このときにはかなりの騒音が発生しました。 |
既存の扉の枠を残して施工するいわゆる「かぶせ工法」です。 次の記事へ > < 前の記事へ 『 コラム:管理組合通信』トップに戻る サイトマップ
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