67.2.分かりにくいマンションの実態、そして危険な無関心さ [高級マンション再生プロジェクト]

2005年05月01日 by 重松マンション管理士事務所所長・マンション管理士 重松秀士


前回までのあらすじ

管理会社からの信じられない三行半(解約通知書)の話を聞いて旧友の北村氏を訪問しました。 話の内容は

・相談したいのは都内に所有するマンション
・20年以上前に税金対策として購入し今も賃貸に出している。
・所有者と管理会社の関係がうまく行かず、管理会社が正式に「管理を降りる」といって管理委託契約の解約通知書を送ってきた。

第1章 知人からのSOS「2」
分かりにくいマンションの実態、そして危険な無関心さ

北村氏の自宅に着いた私は冷静に話を聞いてみることにしました。話の内容はざっとこんな感じです。

・物件は都内1等地に1980年代に建設された自称?高級マンション。
・最近、地下鉄の駅が近所にできて抜群の環境。
・管理会社とは以前から管理費の額や値上げの話でもめていた。
区分所有者のほとんどが投資用(賃貸用)として購入
こんな感じです。そして実際に居住している区分所有者はわずか1名のみとのことでした。

皆さんはこんなマンションがあること自体理解しにくいかもしれませんが、典型的な投資型マンションとはこのようなものなのです。そのほかにリゾート型マンションというのもあります。

結局北村氏もマンションの実態が分からないまま無関心を続けてこのようなことになってしまったことを反省していました。
「管理会社がいなくなったらどうなってしまうのだろう?」と北村氏はいいます。

皆さん想像したことがおありですか? 管理会社がいなくなると「掃除」「ごみ処理」が最初に困ります。そして通路の電球が切れたら…?など考えたら不安になります。
そして当然賃借人から苦情が入ることは目に見えています。

このままではすまないので北村氏も何かしらの行動を起こさなければならなかったのです。
(つづく)

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