2005年08月05日 by 重松マンション管理士事務所所長・マンション管理士 重松秀士
私は、今まで管理会社から提出されたすべての書類を準備するようお願いした後、報告書と写真を持って北村氏の自宅を再度訪問しました。
そして、事実に基づく報告書を基に、一刻も早い対応の必要性を説明しました。このままでは近日中にライフライン(電気、水道、ガス)の故障もあり得たからです。
ちなみに、なぜそう進言したかと言いますと、普通に管理されたマンションなら、10年以上経過した時点で給水管の更正工事を行い水錆から給水管を保護してあげます。しかし、このマンションは明らかにそれを実施しておらず、赤水や水漏れが発生する危険性が極めて高かったからです。みなさんのマンションは大丈夫でしょうか?
また、ベランダの手すりやエアコン屋外機を固定しているアングルは錆がひどく、自重で落下して事故につながる危険性があること、更に法令に基づく消防設備の検査もきちんと実施されていない可能性があり、火災が発生したら大惨事になる可能性も指摘しました。怖いですね。
そして、外見も非常にみすぼらしいことや、外壁の仕上げは単に美観だけではなくコンクリート躯体を保護する重要な役割があることなどを報告しました(これは誤解されやすいのですが重要な点です!)。
この報告を受け、当初北村氏は「重ちゃん、又いつものように大げさに話しているんだろう?」と言ってたのですが、珍しく(?)私の真剣な顔を見て事の重大さを認識したようです。そして、「ところで重ちゃん、お前どうして見てきただけでそんなことが分かるんだ?」と更に聞いてきました。
当然のことではありますが、次回はこのあたりをお話ししてみたいと思います(つづく)
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