2010年02月04日 by 重松マンション管理士事務所所長・マンション管理士 重松秀士
新シリーズ「自宅マンション大規模修繕工事の記録」、今回は「各種手直し工事」についてです。
※大規模修繕工事の大まかな流れにつきましては、大規模修繕工事コンサルタント業務をご参照ください。
防水工事を終えた今回は、仕上がり部分に関する細かな手直し工事をご紹介します。
塗装工事を行って壁や天井をきれいにしても、意外と目立つのが細かな部分の仕上がりです。
工事の目的である、修繕や改良が達成できたとしても、細かな部分での最終的な仕上がりが美しくないと、大規模修繕工事を実施した実感が沸いてきませんし、住民からはクレームが付いたりします。
大規模修繕工事は、構造躯体を建築する新築工事とは違って、既に存在する躯体の修繕や化粧直しが主体となります。
ですから、仕上がりの状態が全てといっても過言ではありません。
私の大規模修繕工事の先生で、この種の工事を何十年も監理している先輩が言うには、「最近の職人さんは塗装工事の際のマスキングが下手で、結局は後で手直しする時間がとてもかかっている。」と嘆いています。
マスキングの上手・下手の問題もあると思いますが、工事中の床や壁をむやみに汚さないように配慮することも重要なポイントだと思いました。
仕上がりがきれいか汚いかは、建築の知識がない人でももちろん分かります。
でも、なかなか業者さんに言いにくいこともあり又、どの程度まで要求してよいものか不安になったりします。
重松マンション管理士事務所が大規模修繕工事コンサルタントをする場合は、この当りの仕上がりに関することも、工事業者や設計事務所にきちんと話をします。
なぜなら、設計事務所も現場監督もプロですが、長い時間現場にいると慣れのあまり、小さな不具合などはつい見逃してしまう場合もあるからです。
これは、内壁についたシール材の汚れ。 たぶん子供が乾く前のシール材に触った後、壁にこすり付けたのではないかと思います。 | この場合は、溶剤を使用して簡単に落ちました。 |
これは、扉の枠の塗装の剥がれです。 次の記事へ > < 前の記事へ 『 実録!マンション管理』トップに戻る サイトマップ
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