27.28.ようやく見えてきた『これから』(3)〜コミュニケーションの重要性〜 [高級マンション再生プロジェクト]

2007年07月08日 by 重松マンション管理士事務所所長・マンション管理士 重松秀士


第5章 修繕工事の実現へ向けて[7]

(前回までのあらすじ)
自主管理の道を選択し、修繕積立金の値上げと多額の一時金を徴収することになった管理組合。そもそもの原因となったこれらが未解決なことに私は悩んでいました...

ようやく見えてきた『これから』(3)

〜コミュニケーションの重要性〜

果たしてこれでよかったのか...。
2回目の臨時総会を終え、私の中に芽生えた2つの葛藤。一つは、前々回書かせていただいた、全員一致で採択されなかった一時金徴収問題。そしてもう一つが、前回からの、根本的な問題が未解決のままである、という問題です。

そもそも管理会社と区分所有者の関係がおかしくなった原因は「管理費及び積立金の値上げ」と「一時金の負担」でした。しかし、私がお手伝いをさせていただいた結果、管理費は上がらなかったものの、結局は修繕積立金の増額と多額の一時金徴収という形になりました。そして、今後は設備面や各自の専有部分など、それ以外の負担も想定されます。
私は、自分の力不足だったのではないか、他の方法はなかったのか、自問自答を繰り返しました。でも、結論は出ませんでした...。みなさんはどのように思われるでしょうか?

そこで、私は思い切って北村氏に「本当ににこれでよかったのでしょうか?」と、打ち明けることにしました。北村氏は「結果としては、管理会社が言うように金額的負担をしないとマンションの維持管理ができないことが判明したが、そこに至る経緯はまったく違うよ。みんなが自分で考えて判断した結果だよ。」そして、「今回、重ちゃんがいなかったらこのマンションはどうなっていたか分からないよ。」と言ってくれました。
この一言で今までの苦労が報われた気がしました。。
そして、きちんと説明すること、話し合いをすること、つまり、コミュニケーションがとても重要なことだと改めて気付くことが出来ました。みなさんのマンションはいかがでしょうか?
北村氏に本当に感謝!そして、今回の経験は私の大きな財産となりました。(つづく)

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