24.29.ようやく見えてきた『これから』(4)〜マンション管理本来の理想的な姿〜 [高級マンション再生プロジェクト]

2007年09月05日 by 重松マンション管理士事務所所長・マンション管理士 重松秀士


第5章 修繕工事の実現へ向けて[8]

(前回までのあらすじ)
管理会社から契約を解除され、自主管理の道を選択することになった管理組合。様々なことがありましたが、ようやくこのマンションの『これから』が見えてきました。

ようやく見えてきた『これから』(4)〜マンション管理本来の理想的な姿〜

管理会社からの一方的な契約解除通告によって無管理状態に近かったこのマンション。
旧友北村氏からの一本の電話から始まったこのプロジェクトは、振り返ってみればあっという間の出来事でしたが、管理組合を本来あるべき形で機能させることに始まり、最新の管理規約と長期修繕計画を備え、将来にわたる資金計画を整えるところまで辿り着きました。
管理規約や長期修繕計画などはもちろん必要でしたし、マンションにも私にとっても意味のあるものでしたが、何よりもよかったと思うのは、区分所有者の方々が「自分たちの資産は自分たちで守る。」というマンション管理本来の理想的な姿を取り戻してくれたことでした。これは、「マンション管理の主体はあくまでも管理組合である」という、マンション管理士としての私の信念でもあるところですが、とても大切なことだと思っています。みなさんのマンションはいかがでしょうか?
今回は、すべての区分所有者の方々とお話をすることができ、又ほとんどの方とお会いすることもできました。そして、全員の方がこのマンションの管理に関して真剣に考えて下さったことに心から敬意を表したいと思います。

今後、一時金に関しては、いろいろな事情で支払いが遅れる「滞納者」が出るかもしれません。春に予定している大規模修繕に関しては、これから本格的に仕様や業者の選定を進めなければなりません。
私の役割は、ハード面、ソフト面において益々重要度が増し、更に大きな責任が生まれます。しかし、区分所有者の理解と協力の下、ようやくこのマンションの『これから』が見えてきました。(終わり)

「高級マンション再生プロジェクト」は、今回をもって連載終了となりました。
長い間のご愛読ありがとうございました。

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