18.「自宅マンション大規模修繕工事の記録」〜第5章 見積の取得作業〜 [自宅マンション大規模修繕工事の記録]

2009年07月03日 by 重松マンション管理士事務所所長・マンション管理士 重松秀士


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委員の方には、全社に見積を依頼してみようと考えている方もいらっしゃいました。
<画像:gyoushaboshuu-3.JPG>
今回の見積依頼に際して設計事務所が作成した「見積要項書」と「工事仕様書」です。
見積要項書には、今回の工事の概要、現場下見や質疑回答の要領、見積書の提出方法などが細かく指示してあります。
また、工事仕様書は今回の見積対象となっている工事に関して、仕様、工法、材料などについて細かく規定してあります。
この分野は私も比較的詳しいので、内容をチェックして設計事務所に指示しました。
付箋のはってあるページは私の指示が入っている箇所です。
<画像:gyoushaboshuu-4.JPG>
この写真は、質疑及び回答書の一覧表です。
工事業者は、見積関連書類を見て、その後現場下見を実施した後に見積作業に入るのですが、見積もるに際して業者からの疑問点などの質問が出ます。
また、設計事務所の仕様書と現場の状況に違いがある場合なども時々あるのでそれらの確認等の目的の質問もあります。
質問は、各社から寄せられますが、全てに回答し、一覧表にしたものを全社に配布します。
つまり、自社が質問していない項目についても、質問内容とその回答が分かりますのでより精度の高い見積ができることになります。
<画像:gyoushaboshuu-5.JPG>
見積提出期限にあわせて全社から見積書の提出がありました。
開封に関しては、透明性を担保するため複数の委員が立ち会って一斉に開封しました。
提出部数は2部で、1部を設計事務所に渡し、1部は管理組合で保管します。
<画像:gyoushaboshuu-6.JPG>
設計事務所が作成した一覧表に基づき検討しています。
今回は、9社の中から更に詳しい話を聞いてみたい業者を3社選定して、「プレゼンテーション」を受けることにしました。
当然、発注の可能性がある会社が対象となるので、委員会で検討した結果、提出された見積価格の安い方から3社を選ぶことにしました。
残りの6社にはお断り状(ご挨拶状)を理事長名で郵送します。
ただし、価格だけで選定するのではなく会社の信用度も併せて検討しましたが、帝国データーバンクの評価点は3社とも60点以上でした。
私がサラリーマン時代に上司から言われていたことは、信用度の目安は「55点以上」と教わっていたので、60点以上ならOKだと判断しました。
<画像:gyoushaboshuu-7.JPG>
設計事務所が作成した見積提出額比較一覧表
提出価格の安い順に並べてあります。
また、主要項目に関しては、廉価順位や設計価格との乖離などが色分けして記載されており、とても見やすくて判断材料としてはGoodです!

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