18.「自宅マンション大規模修繕工事の記録」〜第5章 見積の取得作業〜 [自宅マンション大規模修繕工事の記録]

2009年07月03日 by 重松マンション管理士事務所所長・マンション管理士 重松秀士


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新シリーズ「自宅マンション大規模修繕工事の記録」、今回は「見積の取得作業」についてです。
※大規模修繕工事の大まかな流れにつきましては、大規模修繕工事コンサルタント業務をご参照ください。

実施仕様と予算が決定し、総会の承認も得られたので今後は大規模修繕工事を施工してくれる工事会社の選定に入ります。
委員会で話し合った結果、設計事務所を選定したときと同様に新聞で公募することにしました。
使用した新聞は「マンション管理新聞」と「建通新聞」です。
私のマンションは35戸と規模が小さいので、必ずしも規模が大きな工事会社でなくても良いという判断で、募集要件のハードルを低くしました。
具体的には、実績面について「過去3年間、関東エリアで工事金額5千万円以上の元請施工実績が6件以上あること」としました。
そうしたら、応募してきた会社はなんと18社(ゼネコン系1社、管理会社系2社、専業者系15社)でした。

設計事務所が応募業者の一覧表を作成し、それを見ながらどの業者に見積依頼をするかを決定します。
応募全社に依頼してみようという意見もありましたが、業者も見積費用を負担することは承知の上とはいえ、その費用は20万円前後かかります。
また、設計事務所が見積もり比較一覧表を作成するにも手間がかかるので、見積書の数さえ多ければよいという考えはあまり合理的とはいえません。
ですから、内容等を判断して発注の見込みがない会社にはご遠慮していただくこととし、今回は実績の多さ、会社経営の内容が比較的しっかりしていそうなところ9社を選定して見積依頼をすることにしました。
もちろん全て重松マンション管理士事務所が知っている会社でした。

見積の依頼に際しては、「見積要項書」、「仕様書」、「金ヌキ明細書」、「図面」などをCDに保存して、設計事務所から各業者に郵送しました。
昔は、現場説明会といって、業者を現場に集めて管理組合と設計事務所から工事内容等を説明することが多かったのですが、応募した会社同士が顔を合わせるので談合になりやすいという批判がありました。
最近は、現場説明会をやめて郵送による見積依頼が主流となっているようです。

一定の見積依頼期間に、「現場下見」と「質疑応答」を行い、見積書を提出してもらいます。

<画像:gyoushaboshuu-1.JPG>
マンション管理新聞に依頼して確保したフリースペース(無料告知欄)です。
管理組合が無料で利用できることで評判が高いのですが、掲載申し込みが多いので早めに申し込んでおかないと希望の期間に掲載してもらうことが難しくなります。
担当者と打合せ、原稿の内容を確認しながら掲載してもらいます。
マンションの大規模修繕工事に関する業者はこの新聞を必ず見ているので、自社の希望や状況を判断して応募してくることになります。
そのほかに建通新聞(日刊)の首都圏版と千葉版にも掲載を依頼しました。
<画像:gyoushaboshuu-2.JPG>
なんと応募は18社です。
私のマンションのような小規模マンションに、こんなに多くの会社が応募してくるとは思いませんでした。
それでも、管理組合としてはうれしい結果です。
設計事務所が応募業者の比較一覧表を作成して管理組合に説明してくれました。
一覧表の内容は、会社の概要が主体となりますが、会社の規模や売り上げランキングをはじめ、帝国データーバンクの信用調査結果(評点)なども調査してあります。

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