2009年11月05日 by 重松マンション管理士事務所所長・マンション管理士 重松秀士
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新シリーズ「自宅マンション大規模修繕工事の記録」、今回は「タイル補修工事」についてです。
※大規模修繕工事の大まかな流れにつきましては、大規模修繕工事コンサルタント業務をご参照ください。
前回「下地の補修」は、コンクリート下地の補修工事でしたが、引き続き今回はタイル補修工事のご紹介です。
私のマンションの外壁はほとんどがタイル仕上げです。
タイルに関する工事は、ひび割れしているタイルの貼替えや下地から剥離して浮いているタイルの脱落防止処理などです。
また、10年以上たって、タイル表面の汚れも進んでいるので薬品を使って表面の汚れ落としも行います。
ひび割れたタイルは、コンクリート下地面から同時にひび割れを起こしている可能性もあるので、タイルを除去した後はコンクリート下地の確認も行い、ひび割れがあった場合は、前回ご紹介したとおり下地の処理工事を施します。
タイル補修工事で注意しなければいけないのが、補修に使うタイルの色(模様等)が現状のタイルと合うかどうかです。
普通マンションでは、新築工事の際に余ったタイルを補修用として保存してあるはずですが、必ずしも保存しているとは限りませんし、また保存してあっても枚数が十分でない場合もあります。
私のマンションでは、タイルが保存してありましたが枚数が足りないことは最初から予想されていました。
その場合は、専門業者に依頼して新しくタイルを焼成するか、市販品で対応するかを選択します。
施工業者との契約では、2種類のタイルを新たに釜で焼くことになっていましたが、市販品(近似品)でなんとか間に合えば、価格的にも工期的にもメリットがあります。
修繕委員会では、見本品を検討した結果、色が極めて近い市販品のタイルを採用することとしました。
そうすることで釜焼との金額の差を精算し、あまった金額を他の追加・検討工事に使える可能性も出てきました。
このあたりは重松マンション管理士事務所のアドバイスです。ちょっとセコイかな。(苦笑)
あまり目立たない部分でタイル洗浄剤のテストです。 酸性の強い薬品は汚れの落ちがよいのですが、最近は環境にやさしい中性洗剤等も発売されています。 | 今回は、汚れ具合と作業性等を検討した結果、酸性の弱い薬品を使用することにしました。 |
打検棒を使ってのタイルの調査です。 ひび割れ部分と、下地からの浮き部分を確認していきます。 | ひび割れている部分はテープを貼ってマーキングしておきます。 < ページ移動: 1 2 > 次の記事へ > < 前の記事へ 『 実録!マンション管理』トップに戻る サイトマップ
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