2009年11月14日 by 重松マンション管理士事務所所長・マンション管理士 重松秀士
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新シリーズ「自宅マンション大規模修繕工事の記録」、今回は「塗装工事」についてです。
※大規模修繕工事の大まかな流れにつきましては、大規模修繕工事コンサルタント業務をご参照ください。
下地補修とタイルの補修(貼替え)が終了し、高圧水洗浄が完了したら次は塗装工事です。
塗装には鉄部の塗装と外壁等の塗装がありますが、今回ご紹介するのは外壁塗装工事です。(鉄部の塗装は後日ご紹介します。)
コンクリート面に施工する塗装は、美観を維持するだけでなく、コンクリートの中性化の防止や下地の鉄筋の腐食防止等建物の躯体にとって重要な役割を果たします。
外壁といっても、私のマンションの外壁はタイルですので、今回塗装工事を行うのはベランダと開放廊下の天井面や手摺壁の内側が主体となります。
塗装工事は、現在の塗膜の上に塗り重ねて施工するので、既存の塗装面と躯体との接着力が十分であることが前提となります。これが不十分だと、せっかく塗った新しい塗装が躯体面から剥離してしまう可能性があるからです。
基準となる接着力の数値は、壁面が7?/?前後で天井面が5?/?前後です。
その他の塗装工事のポイントは、まずは下地コンクリート面の補修や汚れ等の除去が重要なことは既にご説明しましたが、塗りムラや施工漏れを出さないことです。
普通は、下塗り→中塗り→仕上げ塗りと3回施工して完成させますので、各工程では塗り材料の色を変えて施工漏れが出ないように工夫します。
これは、事前に既存塗膜の付着強度をテストしているところです。 強度が不足していると、新しく塗った塗膜が下地からはがれる心配があります。 | 塗布量テストをやっています。 仕様書に基づく?当りの塗布量を確認しています。 |
テスト後の缶の重量を測定し、残った塗料の重量から逆算して使用した量を確認しています。 以前、別のマンションで検査に立ち会ったときの頁も参考にしてください。 | 塗装工事施工前の「養生」作業です。 施工面以外に塗料が付かないようにポリシートで覆います。 < ページ移動: 1 2 > 次の記事へ > < 前の記事へ 『 実録!マンション管理』トップに戻る サイトマップ
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